twitヘッドライン!

2008/12/08

4日目

HPが帰ってきたので、沖縄の続きをば

この調子なら年内に沖縄は完結できそうです。

それじゃ、どうぞ。


本来であればこの日が東京に帰る日だった。
いやぁ本当に一日延長してよかった。急遽ではあったが我ながらナイス判断だった。
一日多いだけで心のゆとりが違う。

この宿も2日目だけど、人も少ないせいなのか、すごく居心地がよかった。
前日は台湾からのお客さんもいなくなって、オーナーは家が別にあるらしく俺とお兄さんだけだった。
結局お兄さんとは最初の挨拶だけで話さずに終わったが、朝に俺と入れ替わりで若いアンちゃんが来た。朝ついたらしくリビングにいたので簡単に挨拶するとお互いの身の上を話ししばしの雑談。初日にいたアンちゃんとは違って話しやすい感じ。
特にチェックアウトに厳しくなかったのでゆっくりすることができた。
このアンちゃんは名古屋から着たとの事。
バイトを転々としているらしく、バイトをして金が溜まると沖縄に来ているらしい。
沖縄の夜も大好きらしく、そこら辺の情報もたっぷりいただく。

話をしているうちにアンちゃんが妙な事を言い始めた。
この宿が少し変だという。
以下がアンちゃんの言う不審な点。

□シャワー室が自分で拡張したような妙な作り。
□シャワー室に盛り塩がしてある。
□結構でかい宿なのに、従業員が一人しかいない(オーナー)
□なぜかオーナーが別の家に住んでいて夜いない。

確かに妙といえば妙だ。
シャワー室に関しては写真がないのだが、手作り感たっぷりでバスタブ以外は明らかに手馴れた素人が作った感じだ。そして何より風呂の中に盛り塩がある。
気にも止めなかったが、なぜあそこだけに盛り塩が・・・。
彼が予想しているのはあそこで自殺をした人が過去にいるんじゃないかという。
話が飛躍しすぎという気もしたが、否定できなくもない。

次に従業員がオーナーしかいないという所。
ただ単にシーズンじゃないっていう話もあるが、怪しいといえば怪しい。
前日に俺もなんとなくオーナーにほかに従業員がいないのかを聞いたのだが、その時は昔はいたけど今は一人でやっているとの事だった。
その事を彼に言うと、何かあったんじゃないかと言う。
確かにそういう見方もある・・・。
オーナーには奥さんがいるらしく、夜はそっちに帰っている。
なぜこんなに大きな物件があるのに別に家を持つ必要が・・・。

火サスであれば完全にフラグが立っている。

そのときに気がついたのが、この宿の初日に泊まった俺のベットの向かいの壁に赤いペンキで子供の手形が2個ついていたのを思い出した。
その部屋のどの壁にもペンキの跡なんてなかったのにそこだけ子供の手形が2つ。
ひとつははっきりと手形。もうひとつは右下に伸びるようについていた。
はじめはオーナーの子供がつけたのかななんて気にも止めていなかったが今考えるとあれはどういう経緯でついた手形なのか。



怪談には少し早い季節だったが、少し涼しくなったところで荷造りをはじめた。
沖縄にはあと一日泊まる予定だったのでここでもいいかななんて思ったけど、予約せずとも空室はあったので予約はしないでとりあえず出ることにした。
本来の目的は既に果たしていたので今日からはフリーだ。今までも十分フリーだったども。
逆に何をするか迷ってしまったので、とりあえずまたバスに乗ることにし、行き先はとは逆の南へ向かう事にした。

宿を出る時オーナーにブログに載せるからと写真を撮ってもらった。
オーナーは非常に気さくな方だったけど正直心を開くには時間が少なかったせいで顔がこわばってしまった…。後日そのブログ確認したところ想像通りの表情。次回お世話になる時はもう少し自然な感じになるようにがんばろう。

朝食がまだだったので近くのコンビニで済ます事に。
ここはさすがに沖縄っぽい食品をと思い、名物タコス巻きをチョイス。

多分普通に食べられているものだと思うけど、沖縄のファミマには必ず見かける気がする。東京にあってもいいんだけどなぁとおもう。結構腹に溜まるし。
駐車場でタコス巻きをパパっと口に放り込むとバス停へ向かう。
昨日は名護方面だったから今日は那覇方面へ。

北方面はリゾートや田舎のイメージが強いが、南はさすがにコンクリートが多い気がする。やっぱり緑の方が見ていて楽しいし、海が見えないと東京を走っているのと大して変わらない気がするので途中下車を決意した。
建物の間に海が見えたのを確認し、停車ボタンを押した。

昨日とは違い、すべての荷物を持っているので若干失敗したかなと思ったが、このまま那覇について何もすることが無い状況を想像すると荷物は気にならなかったし、それよりも降りたバス停の目の前にあったスーパーに興味津々。外観の雰囲気から既にアメリカさんの香りがしている。とりあえずタコスの副作用でえらく喉が渇いていたので飲み物を買いにスーパーに潜入。
予想通り店内の商品は基地関係をターゲットとしているもので溢れていて、キッチンペーパーから缶詰、お菓子に至るまであらゆるアメリカの商品が並んでいました。
スーパーに併設されているケーキ屋さんのケーキのサイズがおかしい事になっており、でかい上に安いという沖縄スタイルがやっぱりここでも健在。
ぐるっと店内を回って買ったのは普通の水(2L)だったりしました。







水分補給を済ますと海に向けて歩き始めました。バスの中で見た海は近くに感じたのだけど実際に歩いてみると結構距離があり、諦めようかと思った瞬間これまでに見た事が無い衝撃的な薬局を見つけそんな事を忘れさせてくれたのでご紹介します。








これはなんとコメントすればいいのか。
突っ込みどころが前面に出すぎて逆に何もいえない。
でもひとつずつ紐解いていきたいと思います。

まず時期の問題。
某タレントさんがそういう事になる前からこの店が存在していたのならば、イメージ的に損なわれる可能性があり、このドラックストアは若干の被害を被っているかもしれない。損なわれる可能性ととどめた表現をしたのは逆に知名度が上がった可能性があるから。

もし某タレントさんの事件が先だったら、この店は某タレントさんにインスパイアを受けてこの店のネーミングをした事も考えられ、インスパイアどころか売名行為の可能性も。
次に「マーシー」としてしまった経緯。
おそらく人名から来ていると思われる。その証拠に絵の中の帽子の下には確かに「MASH KUN」とある。
ここから想像できるのは某タレントさんの名前か、それとも店の主人のあだ名がマーシー。大穴として沖縄の方言で「マーシー」が何かの意味であり、そこからの可能性。

色んな事想像したが、ここから導き出される答えで一番可能性が高いのは、

”昔からのあだ名はマーシーこと加藤マサシさん。もちろんマーシーというあだ名は某タレントさんと同じ名前だったから。当時の本家マーシーはテレビでは見ない日が無いほどの売れっ子だった。
そんな彼の実家は薬局を営む一家で、古くからそこで商いをしているので木造の建物に家族6人で暮らしていた。マサシさんはそこで奥さんと2人の子供・両親と家を手伝い暮らしていた。
年末に父親が体調を崩したことをきっかけに店を継ぐ話が出始めたのが5年前。世継ぎというほど大げさでは無いにしろ、父親がこの地に一代で築いたこの店を自分が引き継ぐ事になるという事実は少なからずマサシさんの気持ちをシリアスにさせた。これが責任感のプレッシャーなのか自分ができるのかという不安なのかマサシさんには分からなかったが、おそらくそれを含めた色んな感情が混ざっているのだろう。
病気で以前より小さく見える父親は、見た目より大きい存在である事に気付かざるをえなかった。。
マサシさんにも二人の子供がいたし、自分がそういう風になれるのかは分からなかった。
父親は以前からその事を考えていたらしく、これを期にこの老朽化した木造も立て直すと言う。
「2階建てにして1階部分を店舗にして2階部分を住居にしたい。」
父親のプランを母親から聞かされたマサシさんは色んな感情で涙が出そうになった。
今までの住居は一階建ての木造だったから店舗も住居も手狭だったしこれからの子供の事を考えるとありがたい提案だった。断る理由は何も無い。
余ったスペースは賃貸で貸し出せば少しくらいの無理をしていても大丈夫だと。

そしてここで浮上したのがマサシさんに店を譲るに際しての店名の問題だ。
マサシさん本人的には今までの「加藤薬局店」でなんら問題なかったが、最近ではマツモトキヨシなどのチェーン系の薬局に押され気味の事を考えるとこれを機会にイメージチェンジは必要不可欠だった。
誰でも親しみやすく、今までの薬だけを販売しているイメージをを払拭したかった。そこで奥さんの提案が薬局を名乗るのをやめて横文字を使うことだった。
特に反論も無く、父親もお前の店なんだからお前の好きなようにしなさいと言ってくれた。
しかし「加藤ドラック」だと少しお堅い感じが残ってしまう、名前部分も横文字にしたい。そこで思いついたのがマサシさんのあだ名。
そうだ、今度からこの店は俺の店になる。俺の名前やあだ名を付けてもいいのだ。
「ドラックマーシー」これで行こう。マサシさんは家族会議で提案してみた。
「加藤薬局店」だった店が改築後は「ドラックマーシー」にしたいという提案は家族には好評であった。下の子供はドラックの意味が分からず意味を聞かれたが、教えてやるとすぐに気に入ってくれた。

看板屋さんに新しい看板を発注し、デザインを相談しているときに看板屋からイメージキャラクターなどがあると親しみやすいんじゃないかと言うアイデアをもらった。
昔保母さんをしていた奥さんは絵が得意だったので、キャラクター(マサシさん)をイメージしたキャラクター「マーシー君」を看板に描いた。
みんなの沢山の気持ちが積み重なり、加藤薬局店は晴れてドラックマーシーに生まれ変わった。

元々地元の人をターゲットにしていた経営だったが、最近はスーパーや大型ドラックストアに客を奪われ気味で、新装開店後もしばらくは客は戻ってこなかったが、マサシさんやその家族の努力で徐々にお客は戻ってくるようになり、最近では価格面でも一部の商品は勝負できるまでになった。
まだまだご近所のお得意さんメインでの経営だが、セールなどをする時はわざわざ車で来る客も少なからず増えてきた。マサシさんは新しい環境に満足していたし、仕事をこんなに楽しいと思った事が無かった。
初めて家族以外に生きがいを感じた気がした。


その事件は急にやってきた。
少し遅めの昼食をワイドショーを見ながらとっていると、某タレントが盗撮で捕まった。この人がきっかけで同じニックネームを使っている事を考えるといい気持ちはしなかった。しかし大きな問題ではないと思っていた、既にマーシーというあだ名は自分のものだと思っているし、自分の世界で生きている人間は「マーシー=加藤マサシ」の方程式が常識だった。それに某タレントさんも一時期よりもテレビでは見かけない様になっていたからだ。

数日経って、テレビでは事件の続報が伝えられていた。
どうやら覚せい剤を常用していたという事らしい。
名前が同じ理由であだ名をもらった人がテレビで本名に容疑者をつけられて報じられている。やはりいい気持ちはしなかった。
テレビを見つめているマサシさんに下の子供が不安そうな顔でマサシさんにこう尋ねた。
「ドラックっていけないことなの?何で捕まったの?」

マサシさんはこの時初めて気がついてしまったのだ。自分の店の名前が思いっきり今回の事件にはマイナスイメージであることを。
下の子供には姉が説明してくれていたのでマサシさんが説明する必要はなかったが、やっと見つけたやりがいのある仕事を汚されてしまった気がした。それに自分が感じた父親の感情を自分もいつか子供に感じてほしいと思っていたマサシさんにとって、さっきの質問は心にグサリと突き刺さる気がした。自分が悪いことをしているわけではないのに、なぜか後ろめたさを感じるのだ。

しかしこんな事があったからって、定着し始めたドラックマーシーの名前を変えるわけにはいかない。
費用の面ももちろんだが、今までがんばって「加藤薬局店」から「ドラックマーシー」にイメージチェンジを行ってきたのだ、また新しい名前を広めるのは骨の折れる作業だし、その作業の苦労はマサシさんが一番知っていた。

初めは幼馴染にからかわれたり、酒の席での笑い話になったりしたのだが、某タレントさんが2回目・3回目と事件を繰り返す度にマサシさんは許せなくなってきた。
売り上げや、お店のイメージが崩れるなどの影響はなかったが、マサシさんがこの仕事に本気な分だけ某タレントさんの行為に汚されている様な気持ちが強かった。

家族や友人はそれを察し、今では誰もその話題に触れることは無くなったし、今ではテレビを見ていても存在を思い出すことは無い、強いてうならばバカ殿がやっていても見る気がしないことだろうか。
たとえ家老役をダチョウ倶楽部の肥後がやっていようとやっぱり思い出してしまう。

しかしごく稀に、遠いところからやってきたお客さんが看板を見てクスっと笑ったり携帯で看板の写真を撮っているのを見るとあの感情が微かながら戻ってくることがある。
この間も、大きな荷物を持ったデカイ奴がカメラで店の看板を撮っていた。おそらく旅行者だろう。きっとかえってこんな名前の薬局があったと見せびらかすのだろう。

マサシさんは友人から某タレントが刑務所から出所したことを聞いた。
あのいやな感情はやっぱりどこと無く感じる事ができたが、以前よりも気分が荒ぶることは無かった。

それは久しぶりに見た彼が以前のような姿でなかったからなのか、自分の店に以前にも増して自信がついたからなのか…。

~完~”


そんな感じだろうか。

どうなんでしょうか。大方間違いではないと思います。


そんなこんなで写真を適当に撮ってまた海に向かって歩き出す俺。

あと少しで海!ってところで見つけたのがこの看板。




すば!

すばってなによ!

思いっきり書いてあるには全然意味が分からないので、暫く迷ってからお店の人に思い切って聞いてみました。

「あのー。すばって何ですか?」

「そばのことです。」

そうなんですか。しらんなんだ。
一瞬で謎が解けてしまいつまらない感じでしたが、とてもおいしそうだったので後できます!と言い残しそのまま海へ向かいます。


海沿いには公園があり、なんだか見覚えのある風景が。
数年前大学在学中に来たことがある公園だという事を思い出すには時間は要りませんでした。
数年前には友人たちと訪れた公園は一人で来ると以前よりも広く静かに感じ、時間がゆっくり流れていました。


ゲートボール風のゲームを楽しんでる老人達をベンチから眺めていると若干警戒されながらも、先日の脱ぎ癖の余韻で上半身裸になり休憩をし、思い出をなぞるように海辺まで散歩をし、自由な時間を満喫していました。




暫くすると腹も減ってきたので、さっきのすば屋さんに行くことに。

店内は地元の人ばかりの所を見るとすばってのは本当に方言の類らしい。
沖縄すばを頼んだけどそこそこおいしかったが、量が半端なく若干オーバーワークなのは否めなかった。

そして時間は昼過ぎ。
どうしようか。

このまま北谷に戻るもよし。那覇に行くのもよし。

迷った挙句選んだのは那覇での最後の夜。
空港までの道のりを考えたら足が勝手に那覇に向かっていました。

やっぱりバスを乗り継いで那覇方面へ。

4日後半次回に続きます。






0 件のコメント: