まずとある土曜日。
欲しい物があったので新宿へ。
欲しい物とはカメラだったので、事情通のY氏から情報を集める。
新宿をあらかた見た後、やっぱりカメラは座銀っしょ!って事で地下鉄へ滑り込む。

銀座のカメラ屋を点々とし、あらかた目星を付けて再び新宿へ。
しかし中野にお目当てのカメラが安値で打っている情報を新たに仕入れ中野へ・・・。
電車に乗りまくりである。
中野へ到着し悩んだあげくカメラを購入。
一刻も早く帰りたくなり、再び電車へ。
帰宅し風呂を浴びていると、地元の友人から電話が。
「花見をするから至急集合!」
久々の誘いだった上に、みんな来るからと言う友人の強い希望もあり地元へ1時間半をかけて向かう事にした。
到着したのは夜の9時。
本当にみんな集まっているのだろうか・・・一抹の不安は拭えなかった。
駅に到着した時点で友人に電話。待ち合わせ場所を指定される。
「!?」
そこに待っていたのは俺を誘った友人。
ほかは誰もいない。
やられた!だまされた!
友人はニヤニヤしている。
どういう事かと問いただすと他のメンツはこれからだという。
本当に信じていいのだろうか。
しかし今から引き返したところで無駄足だ。ここは彼を信じてみよう。
そういう事でコンビニで買い出しを始めた。
酒やつまみを買う量からして二人ではなさそうだ・・・。
そして公園で宴会を開始する。(二人)

当然ギャルもいて楽しそうだ。
30に届きそうな男二人の花見に比べると、非常に華やかに映る。
負けじとアダルトチームがとった作戦は”キャンドル作戦”



そう。僕らはもう大人だから求めているのはこういった落ち着いた雰囲気なんだよ。
やがて本当に他のメンバーが続々と到着。
20代前半の頃の出席率とはいかないものの、わりと人数は増えて来た感じ。
しかし初期メンバーの俺と友人は既に火の虜に・・・。
割り箸でキャンプファイヤーを作るなど、徐々に火がエスカレートしていく。

やがて皆の中心は桜ではなくたき火に。
拠点も二つになり、ボルテージは上がっていく。
燃える物を探しに公園内をうろつく者、財布の中のいらない領収書などを掻き集めるもの、正直俺はこの前の健康診断の診察券を燃やし、後日再検査を受ける時に恥ずかしい思いをした。

そう、おまわりさんだ。
どうやら近所から通報が入ったらしい。
公園であんなにでかい音を出したら当然だ。
もちろん
「火はまずいなぁ」
当然ですね。
しかし俺たちのパッションは国家権力に楯突かんばかりに、とりあえず追加の可燃物を燃やさない事にした。
やがて明日仕事組がそろそろ帰ろうか・・見たいな空気になり、解散。

俺を家まで運んでくれるはずのトレインは既にアウトオブサービス。
仕方ないので誘った友人に責任を取ってもらう為に漫画喫茶に付き合ってもらう。

なのでペアシートはカップルが寝ているのが丸見え。
神奈川の漫画喫茶はどんだけエロいのかと!
当然凝視しました!
やがて始発が始まる時間になり、漫画喫茶で眠れない俺は帰ろうかと友人を起こす。
しかし全然起きない!
数回押し問答をした後、俺は友人を諦め置いて帰る事にした。
確か彼は漫画喫茶に入る前に金がないとか言ってた気がするが、帰りたい気持ちに嘘はつけないので、自分の分の会計をして駅に向かった。
駅に到着し電光掲示板の電車到着時間を見る。
空は雲一つない快晴。
寝ていないのに俺の気持ちは清々しい。
このまま帰って寝てしまうのがもったいない。
俺は不思議と家の方向とは逆のホームへ足が向かっていた。
〜第一部完〜
二部へつづく
蛙
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