先週くらいの休みに今年初の花見をしてきました。
前日まで予報は雨で開催は危ぶまれたけども、割と日頃の行いが少しだけいいのでぎりぎりで曇ってます。
小金井公園の江戸たてもの園前で8時頃一度場所取りにいったのですが、寒い上にすごく雨が降りそう…。こりゃ誰もいないな。
なんて思ってたら思った以上に人がいる。みんなタフです。
場所だけ確保して一度帰宅し、集合時間に再度戻ると買い出し組が少し遅れるとの事、一人でぽーっとしてるとなんだか人集りができてます。
どうやらどこかのケーブルテレビ番組の撮影らしい…。
寒いのにタンクトップの人とかいます。大変だぁ…。なんて遠くで眺めていると、出演者が数組に分かれて花見客に声をかけ始めました。
嫌な予感がすごくしたので、極力小さく、目立たない様にしました。
だって一人だし、寝起きだからテンションも高くないし、せめてみんなが来てからにしてほしい。
どうせ取材されるなら面白い事の一つや二つは言いたい!いや、せめて寒い事は言いたくない!
でもだめでした。
タレントらしき2人とカメラマンと音声さんが近くに寄ってきます。
すげーきょろきょろしてます。
俺はビクビクしながら気配を消そう消そうとうつむいてたのですが、気になって顔を上げました。
タレントらしき女の子が俺と目がばっちり合ってしまいました。その瞬間女の子が俺に駆け寄りました。
終わった…。
女の子に続いてカメラマンも続いて駆け寄ります。
そして女の子が口にした言葉のハードルの高さに俺は落胆しました。
「今ですね。私たち超人を探してるんです!何かすごい事してください。」
あほか!超人探すなら小金井公園じゃなくてゆでたまご先生のとこ行け!
それにすごい事してくださいって言ってる時点で俺は超人に内定しています。
心の中ではあまりにも想定外の要求にテンパリまくり、テンションも上がらずおれの返答はこうでした。
「…いや、別にない…です。」
思春期の中学生が好きな女の子に話かけるみたいな口調です。
向こうもひどいが俺もひどい。
早くもグダグダの空気が流れます。
おそらくこの子は俺の見た目にかなりの期待をしてた様子で残念感が隠しきれてません。
「それじゃ何か趣味はないですか?」
おいおいずいぶんハードル下げてきたな!
おそらくこの子は俺にもう何も期待をしていないのでしょう。
次の出題にも俺は若干テンパリ気味で
「えーっと…カメラかぁ…な。」と、相変わらず中学生(思春期)風に答え、当然カメラを見せろと要求されました。
見せたら見せたで今度は撮ってみてください!と無茶ぶりされ、俺もなすがまま写真を数枚撮りました。
その瞬間女の子が心のこもっていない声でこう言いました。
「わぁ、いい。目がいい。」
この瞬間この子の俺に対する気持ちがわかった気がします。
1、見た目は派手なのに中身は地味でぼそぼそしゃべる。
2、たいしたネタにもならない。
3、趣味もカメラとか言って、実際写真を撮ったところで話が広がらない。
俺も写真を撮りながら徐々に情けなくなり、こんな気持ちにさせるこいつらが憎くなりました。
畜生。こいつら忘れねぇ。
そう重い俺を集団リンチ状態の連中を写真に収めました。
そしてグダグダのままレポートは終了し、彼らは俺の元から去っていきました。
取り残された俺、一人。
集団公開レイプされた俺はさらし者です。そこには何も残りまんでした。いや、彼らの写真だけが残りました。
ケーブルテレビの人たちもたいした絵がとれない上に、俺は面白い事も言えずましてやグダグダな返答しかできない自分に自己嫌悪を抱く結果に。
全く持って不幸な事故でした。
この写真は無断掲載になるんでしょうか?なるなら教えてください。
次回、花見後編につづく。
蛙
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